トリビア

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2013年3月29日up

宋江は実在した

9割以上が創作とされている「水滸伝」。この物語に登場する首領の宋江は、北宋末期に実在していた人物だという。実在の宋江は、どんな人物だったのだろうか。

14世紀に編纂された『宋史』では、宋江は36人の部下を率いて斉・魏を横行。梁山泊を拠点にしており、数万もの官軍であっても対抗できないほどであったと、侯蒙の上奏文に記されている。宋江の率いる反乱軍は、山東・わい南地方を荒らしまわり、海州で略奪を行い、船で逃亡を図るも、知州の張淑夜の伏兵によって攻撃され、大敗を喫して降伏したと、数々の文献にも見られる。

また、実際にはもうひとりの宋江がいたとされている。文献によると、「水滸伝」でも描かれている江南で起こった方ろうの乱討伐に従軍した将軍にも宋江という名が見られる。

史実では、宋国に反逆する賊の首領であり、帰順して忠国の将軍となる宋江と、方ろうの乱討伐で戦った将軍の宋江、同時代にふたりの宋江がいたとされているが、こういった数々の言い伝えから、「水滸伝」では同一の人物として描かれたのではないだろうか。